ゴミ屋敷に住んでいた叔父

大学生のとき、一人暮らしをしていた叔父が自宅で亡くなったと連絡を受け、葬式も終わり家の片付けをして欲しいと頼まれて手伝いに行ったとき、家の中を見て衝撃が走ったのを今でも覚えています。
玄関を開けた瞬間、ものすごい異臭が鼻をつきました。

玄関も、外靴を置くスペースすら足の踏み場はなく、宅配弁当や惣菜の洗われていない空箱がところ狭しとスペースを埋めるように玄関、廊下、そして部屋の中にまで続いていたのです。

「これは、ゴミ屋敷…」と即座にその言葉が脳内に浮かびました。

叔父は痴呆症だったし、面倒見る親戚もほぼ居なかったので、この惨状でも仕方ないといえば仕方ないのですが、これはどうしたものかと考えました。
ハウスクリーニングに依頼するにもお金が必要なので、一体誰が払うのかと議論が起こり、結論、親戚は高齢者が多いためお決まりの「お金がもったいないから、自分らでやろう」でした。

そこへ、若者の私といとこが呼ばれたのです。

気持ちが悪いので、マスク、腕まで長いゴム手袋、浴室用のスリッパを購入し、ひたすらゴミをまとめて出す、ということを繰り返しました。

浴室やトイレのカビもカビ専用薬剤をつけて、掃除。大型家具は売れそうなものはリサイクルショップに持ち込み売る。

苦痛な日々が一週間続きました。

最後は、大家にハウスクリーニングに入ってもらって退去手続きを行いましたが、二度とあんな思いはしたくないので、高齢の親戚には今から片付けておいてね、と言っています。